書評 誰も教えてくれない人を動かす文章術 自由が欲しけりゃ型をしれ

「わかったブログ」で紹介されていたので読んでみた。

www.wakatta-blog.com

正直な所。齋藤孝の本は今まで何冊も読んできている。段取力とか質問力とか。ハッキリ言ってこの本にはそんなに期待していなかったんですよ。
いや、もう齋藤孝うんざりだわ。俺の80%は齋藤孝で出来ていると言っても過言ではないよって感じでした。

けど。けどですよ。この本は今まで読んだ齋藤孝の本の中で一番役にたつと確信出来る本だった。まさに革新的な齋藤孝。New齋藤孝先生。

きっとね、今ブログをちゃんと続けて書こうと思ってるけど何をどう書けばいいんだろうって状態だったからこそこう思えるんだと思う。

ただ、ただですよ。文章を書く機会なんてないようで、結構身近に溢れているんですよ。仕事してたら失敗して始末書とか報告書を書かなきゃいけないし、日常的にメールを送ったりするし。学生なら小論文とかレポートとかなんか色々あんだろ。もう学生じゃないから分かんないけど。

そんな人達がたった740円(税別)で文章を書く上での道筋を齋藤孝先生が示してくれるんだから読まないわけにはいかないじゃない。

具体的にな、P41に書いてあんだよ。書き方がな。ここではエッセイへの段取りとあるけど、1ネタ出し、2グループ分け、3ゴールを決める、4タイトルを決める、5通過地点を設定する、書く作業へ。ってなってんだよ。立ち読み

今までの俺なら、まず4で、何の考えもなしに5に行って、1,2がなくて3が来るって感じだったんだよ。

それがネタ出しとかゴールを決めるとかさ。こんなの当たり前?いや、高卒の俺にはめちゃくちゃ勉強になったよ。高卒のお前!パズドラばっかやってないで斉藤先生の本読め、本を。

社会人なら小論文の書き方とか、学生向けの部分(ここも実際面白いから読んで欲しい)を除けば1時間ちょっとで読める。ちょっとでめっちゃ効果ある。文章力を上げる為のデスソースって感じです。そうですよね、齋藤先生。

今まで文章を書くためのルールなんて知らなかったし、そんなのめんどくさい!と思っていた俺のバカ!ちゃんと型を学んで書くことで、新しい発想、もっと自由に書けるんだなって衝撃を受けました。

思えば、何にでも型は必要で。英語を勉強してある程度出来るようになったのも、英語上達完全マップで勉強の「型」を知ったからで。友人で英語をやっては辞めていく人はその辺の「型」を意識せずに勉強を始めて、「型」を知る前に辞めていく。
何事も、「型」が必要。

中村勘三郎さんが言っていたように、「形を持つ人が、形を破るのが型破り。形がないのにの破れば形無し」ってことですね。ってこれ中村勘三郎さんの言葉じゃなくて、無着成恭(むちゃくせいきょう)さんという僧侶の言葉だったんですね。この人のことが気になってきた。。

ま、この記事が、本に書いてあった通りに書けているかと言えば、そうではないのがまた人間の悲しいとこよね。人間すぐには変われないよ。ははは。

 

最後にP22からの引用を

"文章でも、言いすぎ感はむしろいいアクセントになります。(中略)最初から腰の引けたような、毒にも薬にもならない文章を書いてはいけません。"

 

毒のある、読んだ人が痺れる文章を目指す次第で候。